一般山行 鷲走ケ岳(1096,4mⅡ等△)・白抜山(891m)石川県白山市東二口 丹生 統司
当会7月の一般山行はFTリ-ダ-の下、11名の参加で石川県手取川西岸の鷲走ケ岳と白抜山で行われた。

- 登山日:2026年7月12日(日) 天候:曇り時々晴れ
- 参加者:FT(L)、OH、OH、OT、KM、KY、GY、NT、FI、MY、MM
- 行程:東二口駐車地8:13-白抜山9:50-最低鞍部10:16-鷲走ケ岳11:18~12:03-最低鞍部12:46-林道着12:57-東二口駐車地13:49
- 国土地理院2.5万図:尾小屋
大垣を早朝5時出発、東海北陸道白鳥ICから九頭竜ダムを経て越前大仏を右に見て国道157号をひた走り白山市に入った。白峰温泉で白山別当口へ通ずる県道33号をやり過ごし手取川沿いに下った。ダム湖の堰堤から1,5㎞で登山口の東二口集落への坂道を登って広場に駐車した。大垣から約3時間を要して登山口に到着、遠い山を実感した。事前に許可を戴いていた広場の駐車地から蛇行した道の脇に民家を見て進むと真新しい鷲走ケ岳・白抜山への案内板が有って我々は予定通りBコースを選択、民家裏の道を進んだ

山道に入ると大きな杉林の傾斜地の中を進んだ。深山の趣とは異なって風が遮断され全くの無風状態、たちまち大粒の汗が噴き出して汗みどろとなった。

コースの分岐には明瞭な案内板が有って道迷い防止に一役買っていると思われた。が地元は少なからず迷惑を被った結果の対策とも思えた。彼等の負担に登山者として罪を感じた。

尾根へ上がり切ると時折だが僅かに冷気を含んだ風が谷から抜けて行く、一時足を止めて涼んだ。道脇に大きな幹の杉が残されており深山の雰囲気を味わった。

東二口集落の案内板の前で別れた林道に標高710mで再び出逢った。此の林道は手取川ダム左岸を縫って更に小倉谷を蛇行しながら遡って再び登山道と合流しているのだ。

舗装された林道を標高750mまで辿ると道は北東と南へ分岐しておりバイクが2台通過して行った。我々は此処で林道と離れ雑草に覆われた山道を北に白抜山を目指し分け入った。

5分ほどで白抜山と鷲走ケ岳との鞍部に着いた。リーダーから送られて来た地形図によれば此処で登山道を南北に横断する別ルートの道があるはずだが確認出来ず、なぜ?

鞍部から10分ほどで反射板の有る白抜山(しらぬい山)891mに到着、雲が低く風が出ており鷲走ケ岳登頂が少し心配な空模様であった。先ず本日一山目の登頂集合写真である。

白抜山から下って鷲走ケ岳へ続く二つ目の鞍部(標高830m)に到着すると南へ下る道と案内道標を確認した。登路に使用した林道から白抜山への踏み跡が地形図と異なっていたのだ。帰り下山路では地形図記載の南道を使って林道へ降りたが此れも地形図と違っており白抜山登り口と5mも離れていない所へ出た。この道も雑草で埋もれ足元が見辛かった。

ヤマアジサイの群落がとても綺麗だったが汗だくのヘロヘロで観賞するゆとりは無かった。

急傾斜地を登り切って振り返るとピラミダルな山頂部と反射板が見えていた。先ほどまで居た白抜山が実にカッコいい姿でアピールしていた。

小さな起伏を幾つか越えて高度を稼いだが暑くて時折気まぐれに通り過ぎる風に助けられて鷲走ケ岳山頂へ何とかへばらずに希望をつないだ。

真は「トリアシショウマ」ユキノシタ科と思われる。見た目が似てショウマと名の付く野草は多い、当初「ヤマブキショウマ」バラ科と思ったがヤマブキショウマは葉がヤマブキと似ており写真の葉と異なる。「サラシナショウマ」はキンポウゲ科で葉は似ているが花穂が異なり解毒、解熱の漢方薬となる。三種とも若芽が山菜として食されるようだ。

穂先に向かって細くなり頭を垂らすオカトラノオ。イブキトラノオは薄ピンク色、クガイソウは青紫色で共に花が直線的に上を向いており写真の花とは異なる。

ナツツバキも多かった。この尾根のナツツバキは樹高が低く撮影に協力的で助かった。山頂へ最後の斜面の足元で「アカモノ」も見たが紙面の関係で割愛した。

Ⅱ等三角点標石柱(表土が流され歯槽膿漏状態)の在る鷲走ケ岳(わっそうが岳)山頂には大きな岩と立派な方位盤が有った。点名は高尾山、昔は地元でそう呼ばれていたようだ。

梅雨の最中の空は雲が低く、本来なら南に白山が間近に見えているはずだが中腹から上は雲の中であった。また東の大笠山1821mと笈ヶ岳1841mも山頂部を雲に隠していた。

我が会で貸し切りの山頂滞在約45分のランチタイムはアキアカネが乱舞しアゲハ蝶が舞っていた。雲は低く垂れていたが雨の心配はとうに消えており存分に楽しめた。

実は登路に於いて標高900m付近で尾根を直登する踏み跡を見たのだが谷へトラバースする踏み跡を追った。何の問題なく山頂に立ったがランチタイム中に気になって地形図で確認すると本来計画では尾根を登る予定だった。下山は当初の計画通り予定ルートをと挑んだ。

ロープが幾つかの箇所にセットされ結構な激下りが続いた。山登り気分が味わえて大満足。

今朝の登山口横の民家の蔵壁に「鏝絵」を見かけカメラに収めていた、漆喰の「鏝絵」を下山時に再度眺め左官職人の芸術に感心し時間を忘れた。北陸地方は江戸時代から優れた左官職人を多く輩出しており明治期から大正期には名人「竹内源造」と弟子が国内のみならず満州にまで多くの作品を残した。その現中国工商銀行大連支店は大連市重点保存建築に指定されているそうだ。この作品も、もしかして彼等が?その弟子かも?ロマンは尽きない。
思いもよらず日本の原風景に遭遇し大満足の山行となった。

山頂滞在中に一旦乾いた衣服で有ったが下山でまた大汗を掻いて濡れた。それでも全員順調で予定時間に駐車地へ下りた。火照った身体覚ましの楽しみは近くの「瀬女道の駅」でのソフトクリーム、折しも当日は30℃を越える真夏日で溶けるクリームで手元がベタベタ、頬張りが追いつかず仲間の笑いを誘っていた。完



