【月例山行】魚金山(921m Ⅲ等△ 美濃百山A級) 本巣市根尾高野 丹生統司
当会5月の月例山行はTK.Lの下に17名の参加で根尾の魚金山921mで行われた。魚金山は当会美濃百山A級指定である。西の「のりこし峠」から高尾林道経由で詰めるのが一般的であるが、今回は根尾高尾集落から登頂した報告である。登路の尾根は大きくカーブし支尾根が複雑に派生したルートである。地形図とコンパス学習に最適な山の他に新緑と花を楽しめた充実した山行であった。

- 日程:2026年5月10日(日) 天候:晴れ
- 参加者:L.TK、IG、IK、OS、OM、KM、KM、GY、TS、NT、FT、HN、MY、MK、MT、MM、WY
- 行程:駐車地標高210m8:10 魚金山11:04~58 駐車地14:12
- 地理院地図2.5万図:樽見
高尾集落外れの一軒家を過ぎ田跡が広がる林道脇の膨らみに分散して駐車した。いきなり200mの急登が続き辛い、早々に尾根側面から幾分傾斜が緩む尾根筋へ逃げた。

標高464,8mのⅣ等三角点は金属製で有った。此処より傾斜が落ちて幾分楽になった。

頭上に紅ドウダンツツジを見つけた。赤い房状の花がとてもいじらしく可愛くて流れる汗を拭くのを忘れ眺めた。一時の癒し、疲れを忘れさせてくれた。

やがて尾根は岩交じりで細くなり標高650mの支尾根分岐へ向かって北上した。樹根が岩尾根に丸出しで張り付いており「つまづき転倒」の注意が必要だった。

尾根には固く大きな岩が幾ヶ所か有って峰を進めず捲いた。岐阜の金華山と同じ岩質だ。海底に堆積した岩が隆起して出来たチャートで荒々しい固い壁を造っていた。

標高650mを過ぎて尾根は弧を描くように西へ向きを変えた。尾根には赤目印が残されており利用する登山者が多いのだろう。だが学習登山にはこの目印が有難迷惑である。

目印付けは広い斜面や支尾根の分岐等周囲の状況を見て判断、下山をより安全にスピーディーに行うための手段である。目印を追うことに夢中だと下山時にアタフタ、いつまでたってもGPS登山から脱却できない。要所では必ず読図で現在地の確認を習慣漬けよう。

集団登山で有ってもその気が有れば自立した登山は出来る。連休中も山の事故を幾つか聞いた。山登りは自由だが社会に迷惑を掛けてはならない。登山は「自己責任」の自覚が必要だ。学ぶ気持ちが有れば山は必ず成長を助けてくれる。行く手に萌黄色のジャングルが眩しい。

標高を稼ぐと周囲はカルスト地形となって岩場の間にエビネランが咲いていた。嘗ては大きな群落があったようだが株が小さくて何れ絶えると思われた。

その他にもバイケイソウやヒトリシズカ、トリカブトを見た。ヤマシャクは1本のみ見つけたが細く小さく今にも絶えそうなほど弱弱しかった。

標高700mを過ぎると尾根は広くなって北側に支尾根の派生が多くなった。カルスト地形のカレンフェルト台地は歩き辛い、足元ばかり気にしていると行き詰り遠回りさせられる。

前方が明るい「緑のシャワー」もここまでか、尾根は更に広くなってカーブして支尾根も派生しており下山時に目印が欲しい所だ。今年入会の最後尾I君に赤布をお願いした。縁あって入会したからには学習登山で成長して欲しい、GPS登山者で終わって欲しくない。

標高900mの台地で離れていたパーティーは一緒になった。高みを目指して登っている時は少々隊列が離れても事故の確率は低い。しかし、下山時の離れ過ぎは思わぬ「道迷いの事故」が多いので注意が必要だ。ヤブが少し濃くなっただけで人影を直ぐに隠してしまう。

標高900mからは伐採地となっており遠くまで見通せた。東に雪を抱いた御嶽山、乗鞍岳が、北の白山は新雪を纏っているかと思うほど際立って白かった。

北の正面に雷倉(1169mⅢ等△)その奥に能郷白山(1617mⅠ等△)、その裾野を右に辿ると屏風山(1354mⅡ等△)がピラミダルな山容を誇っていた。

雷倉の左中央は花房山(1190mⅢ等△)で左の三角はタンポ(1066mⅠ等△)である。奥美濃の山並みを見ながら920mの高みを越えるとカレンフェルト台地となって華道で使う剣山の針の上を歩かされているようで辛かった。

魚金山着、三角点周りは木陰で撮影に不向きだったので山名板を移動させて集合写真を撮った。背後は魚金山最高点940m(本来なら山頂)ゴルフ場の芝のように綺麗な斜面だ。

ランチタイムに有志5名が魚金山最高点へ濃尾平野を眺めに登った。往復10分、南に伊勢湾が霞んでいる。以前はもっと草丈が高かったがシカの食害が功を奏したのか?

今期も女性に幾つかリーダーをお願いしている。大変な役だが自身の成長に一番手っ取り早い手法だと確信している。リーダーの一生懸命を見てメンバーも成長して欲しい。完



