飛騨山脈南部を一望・奥丸山 2026.09.19-20

ブログ

【一般山行】奥丸山(2440m 三等△) 岐阜県高山市 SK

 9月のシルバーウィーク前半の19日(土)~21日(月)は、新穂高温泉から槍平をベースに槍ヶ岳登山の計画だった。しかし、台風25号が接近し、リーダーとしては悩ましい。
21日下山時に雨の場合、滝谷などの渡渉リスクが大きいため、次のように19日、20日で奥丸山往復の予備計画も並行して用意し、備えた。結果して、この予備計画で実施となった。

<ルート図>
  • 日程:2026年9月19日(土)~20日(日) 天候:曇のち晴のち曇/曇
  • 参加者:SK(L)、MY(SL)、AS、IK、OS、GY、SM、TM、TK、FI、YH
  • 行程:(―:車、…:徒歩)  
    19日 三城交番駐車場(集合)4:00―(体調不良者対応)―鍋平駐車場(駐車)8:00…新穂高登山口8:45…滝谷13:00~13:15…槍平(泊)14:30
    20日 槍平5:00…分岐6:15…奥丸山6:45~7:15…槍平小屋8:25~9:05…滝谷10:05~10:20…白出沢13:30…穂高平避難小屋13:20~13:40…新穂高登山口14:30…鍋平駐車場15:15―新穂高温泉15:40―(入湯)―大垣(解散)21:25
  • 地理院地図2.5万図:穂高岳

 19日は、曇の天気。途中具合の悪いメンバーが出て、新穂高温泉に着くのが遅れ、8:45 新穂高温泉登山口を出発。具合の悪いメンバーは、結果して穂高平小屋までも歩けず、帰ってもらうことに。
今回は、メンバーに内科医のIさんがおられるので、こういう判断の時、心強い。
奥穂高岳への飛騨側の登山口となる白出沢出合までは右俣林道を歩き。堰堤直下の涸れた沢を渡ってからは、右俣谷沿いの登山道を進む。
12:25 2023年7月の短時間豪雨で新たにできた新しい名無しの谷を横切る。地球温暖化の影響もあるのでしょう。涸れたチビ谷も通過。

13:00~13:15 滝谷出合で昼食休憩。ここも谷が荒れて、避難小屋の基礎まで削られていた。
木を渡した一本橋を慎重に渡る。大雨だと心配な箇所。

石に埋もれた滝谷。毎回来るごとに、石に埋もれ、往年の岳人には昔日の面影がないでしょう。

滝谷の右岸にある藤木レリーフ。
藤木 九三(ふじき くぞう、1887年(明治20年)~ 1970年(昭和45年))は、ロック・クライミング・クラブの創設者で、1925年(大正14年)8月に、「北アの守り神」とも呼ばれた案内人の松井憲三とともに、北穂高岳滝谷の初登攀に成功した方であります。

14:30に、宿泊地槍平に到着。テント組はさっそくテントを設営。

小屋組とテント組が合流して、槍平小屋の前で乾杯。
ただし、今回は、この場で最新天気予報を踏まえ、「槍ヶ岳登頂は断念、明日20日に奥丸山往復して下山」を発表しなくてはならないのが、残念なところ。

翌20日、朝5:00 槍平を出発して、夜明け前の右俣谷をヘッドライトで渡渉。ドボンする人がいなくてよかった。
いきなり急登だが、登山道はよく整備され、ヤブも刈り払われている。クマよけにホイッスルを吹きつつ進む。

足元では、ゴゼンタチバナが赤い実をつけ、ひっそり秋を知らせてくれる。

6:15 奥丸山分岐に出る。
奥丸山は、西鎌尾根の途中、千丈沢乗越から南に派生する中崎尾根上にある。
千丈沢乗越に向かう登山道は、ほとんど踏まれていない様子だった。

分岐からは、大喰岳の向こうに槍の穂先が見えるようになる。
「ガスがあがってくるかもしれないので、今見えるものをよく見て、カメラにもおさめておいて」とメンバーに声を掛ける。

奥丸山までの最後の登り、雲海の上に、焼岳と乗鞍岳が頭を出している。

6:45 奥丸山山頂に到着。笠ヶ岳をバックに記念撮影。三等三角点、基準点「犬公望」。

岐阜県側は台風の影響を受けておらず、笠ヶ岳の稜線がよく眺められた。改めて大きく遠い山だなあと思う。

少し北へ目を移すと、画像の中央あたりに鏡平小屋が見え、それを手掛かりに山座同定していく。
左手奥が、黒部五郎岳、鏡平小屋の奥が弓折岳、その奥の雲のかかったあたりが双六岳だろうか。

雲に覆われた西鎌尾根から目を東に移していくと槍(3,181m)の穂先、大喰岳(3,101m)、中岳(3,084m)、南岳(3,033m)と続く。槍の穂先直下と、南岳に小屋が見える。

そして、南岳から大キレットを挟んで、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳。いずれも想い出の山ばかり。
そして今日、それら想い出の山々を一望できる奥丸山に立てたこともまた、いい思い出になっていくのだろう。
生きてここに立てるのは、当たり前じゃない、とても幸せなことなんだと、感謝したい気分。

名残りは尽きないが、7:15 下山開始。右俣谷を渡渉し、8:25 無事槍平に帰着。

9:00 テント撤収を完了し、槍平小屋の前で最後に記念撮影。それでは下山にかかりましょう。

10:05 滝谷通過。途中重い荷物で、肩を痛くしたメンバーが出て、皆で分けて持ってあげ、何とか大きく遅れることなく 13:20 穂高平小屋で一服。皆さん、かき氷食べて幸せそう。
人よりピッチが遅れたり、バテたりする傾向のある人は、人より荷物を軽くすることが鉄則であること、そのためには、パッキングの前に荷物を並べて、本当に必要か、同じものでも小型化・軽量化できないかなどしっかりチェックすることが大切。これも重要な登山技術の一部であることを、覚えておいてもらえればと思います。

14:30 新穂高温泉登山口帰着、ロープウエイで鍋平の駐車場から車を回し、朴ノ木平「宿儺の湯」入湯、高山ラーメンを食べ帰路に。
台風襲来時のリーダー悩ませの山行、無事に終えられたよかったです。