自然の造形に感嘆テーブルランド散策・御池岳 2026.05.30

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【個人山行】鈴鹿、御池岳(1247m) 滋賀県東近江市君ヶ畑町 丹生 統司

 会員FとMの御池岳山行を聞きつけ下山中の彼等を鈴北岳でサプライズの待ち伏せ、一緒に日本庭園散策を目論んだが思惑が外れ一人でテーブルランドを周回した報告である。

<ルート図>
  • 日程:2026年5月30日(土)  天候:快晴
  • 参加者:単独
  • 行程:鞍掛トンネル東口8:47-鞍掛峠9:15-鈴北岳10:30-西ボタンブチ10:57-夕日のテラス11:05-丸池11:16-御池岳11:47~12:15-南池12:31-真ノ池12:34-鈴北岳12:42-鞍掛峠13:29-鞍掛トンネル東口13:50
  • 地理院地図2.5万図:篠立

 三重県側4ケ所の駐車場は満杯で大混雑、コグルミ谷経由の周回が人気なようで峠の駐車場から国道を歩き登山口へ下って行く登山者が多かった。コグルミ谷から登った友と鉢合わせすべく彼等が下山して来ると思われる鞍掛峠から県境稜線経由で鈴北岳を目指した。

振り返ると琵琶湖の右に霊仙山、奥に伊吹山、更に右奥に能郷白山、更に奥に白山が雪を載せているが今年は少ない。更に更に右に目を転じると乗鞍岳と御嶽山が姉妹のように並ぶ。

鈴北岳山頂が目前だが車の数に比べ登山者が少ない。鞍掛トンネル東口に9時前と遅かったせいか?いや「リス」との遭遇を目当てのコグルミ谷経由者がまだ下山していないのだ。

鈴北岳山頂で友を目視で捜したが見当たらなかった。斜面を御池岳側へ下って山頂への道と元池との分岐で休憩がてらに携帯を出すが電波は届かなかった。10分ほどの休憩中に現れないので一人で日本庭園とテーブルランドの散策に向かうことにした。

斜面の空間に配置された石灰岩と草地の見事なバランス、背後の新緑の林が庭園を一層際立たせ誘惑されるままに踏み込んだ。日本庭園の名付けにふさわしい造形に頷き納得した。

御池岳山頂への道から外れると人の気配が全く消えたが赤布が要所に残されていた。地形図に南西の断崖地沿いに破線が記されている。造形美に誘われるまま薄い踏み跡を追った。

素晴らしい庭園、西から冷気を含んだ風が草原を吹き抜け強い日差しの割には凌ぎやすかった。駐車場の混雑からは想像できない静けさで昼寝をしたい気分にさせる景色だった。

シカなどの動物が食しないものを不嗜好性植物というようだ。嘗て鈴鹿の山は何処も笹で覆われていたが絶えてアセビやイワヒメワラビ、マツカゼソウが凄い勢いで増殖中である。

1182mの高み手前の池であるが池名は分らない、これから辿った先の池は全て池名の書かれた木札が樹幹に括られていたので見落としたかもしれない。

「西ボタンブチ」と書かれた木札が有った。西側断崖の先に近江盆地の市街が見渡せた。南に御池川を挟み天狗堂と日本コバ、その先に御在所山、雨乞山、綿向山が見えていた。

広い林の中はカレンフェルトとなって歩き辛く用心せねば薄い踏み跡はルートを外しやすい。だがコンパスで進行方向を確認する注意を怠らねばルートを誤る心配はなかった。

林を抜けると急に開けて「夕日のテラス」と書かれた木札の有る石灰岩が重なり合う奇岩の突端に出た。いつものようにネット等の事前調べはしておらず2万5千地形図とコンパス片手の登山である。出逢う景色が新鮮で「西ボタンブチ」も「夕日のテラス」も木札の地名を見て初めて知った。断崖の先の琵琶湖東岸の絶景にしばし見とれた。

夕日のテラスから昨年初冬に当会の女傑4人と登ったT字尾根が見下ろせた。その右奥は天狗堂で最奥の山並みは御在所山、雨乞山、綿向山でその手前はイブネの山塊だ。

この日、関ヶ原へ帰宅中に見た道路の温度計は34℃であったがテーブルランドの林は木洩れ日の中を風がすり抜け暑さは全く感じない、最高の登山日和だった。

林を抜けると「丸池」の札が括られていた。折角来たので貪欲にと池を周回していると小鹿が侵入者に驚いて慌てて逃げて行った。

シカが逃げて行った御池岳西面の草原斜面、シカの放牧場にふさわしい景色である。足元を見ると奴らの糞がそこらに落ちており、寝転んでの昼寝をする気が失せてしまった。

草原の斜面を30mほど北に向かって登っていると尾根の上に登山者が確認出来た。御池岳山頂から天狗ノ鼻やボタンブチへ向かう登山道に違いなかった。息を切らして登り切ると広い道に出た途端に人の列と賑わしい声に出逢った。東に「奥ノ平」の禿山が確認出来た。

御池岳山頂は7~8人がランチタイム中であったが当会の友は下山したのか姿はなかった。

山頂からテーブルランド中央の尾根を北西に辿り北に向きを変えて谷に沿って下ると「南池」が有った。昨秋このルートのカルスト地形の林で「リス」と遭遇したが今日は遭えなかった。

林を抜け真ノ池に出ると草原状の凹地を西へ進み尾根に上がって北の鈴北岳を目指した。

鈴北岳でも仲間の姿は既に無く県境稜線から鞍掛峠と追いかけトンネル東口の駐車場でやっと帰り支度中の友を見つけた。完