【個人山行・沢】 鈴鹿・天狗谷〜蟹口谷(750m) 三重県いなべ市 HT
猛暑続きの中、鈴鹿の天狗谷へ行ってきた。 天狗谷は数年前、単独で遡行。情報不足やら何やらでやり残したことが幾つかあった。その回収と快適な夏の滝登りが今回の目的。やり残しの回収は単独では難しいので沢好きのHさんに同行してもらった。

- 日程:2026年7月25日(土) 鈴鹿・天狗谷〜蟹口谷 天候:晴れ
- 参加者:HT(L)HM
- 行程:駐車地7:45ー天狗谷出合8:10ー二段大滝9:00ー雲向橋(くもゆきはし)10:35ー20m斜瀑11:40ー雲間の滝13:00ー稜線13:45〜14:20ー蟹口谷下降点15:30ー蟹口橋16:45ー駐車地17:20
- 国土地理院2.5万図:御在所山
石榑トンネル脇の旧道へ入って駐車し準備。旧道を僅かに歩き車止めのあるところから白龍神社へ向かう道に入る。ここで僕がポカをやらかす。地図をちゃんと見ずに進んだためいらないアルバイトをするハメに。暑い中なのにHさんに申し訳なかった。

なんとか天狗谷出合に到着。余分な遠回りをしたせいもあってもうかなり汗だく。

ゴーロを踏んで谷を奥に進む。暑すぎてこの後が心配。

まずは堰堤越え。倒木がひどい。前回はここの左岸を大巻したが今回は堰堤右脇を小さく越える。ちょっと不安定な足場だったがなんとかなった。

二つ目の堰堤は右岸にロープが張ってありそちらから巻いた。奥には見応えのあるチョックストーン大滝がかかる。更に奥に二段の目を見張るような大滝がかかるのだが前回は左岸から大巻してすべてやり過ごした。今回はHさんが同行してくれたことで外傾した右岸のバンドをロープを出して渡ることができチョックストーンの上に出ることができた。

外傾して落ち葉に埋れているバンドはやはりフリーでは怖い。ロープを張ることで安心して渡ることができた。沢に降りたところにボルト支点があったのにはびっくりした。滝を登っている人がいるのだろうか。

奥にかかる二段の大滝。上下合わせて優に30mは超すだろう。前回は巻の途中から見下ろしすごい!と驚かされた。その時、滝の前面に立って見たいと思った。それが今回実現することができた。
下段の滝は右脇からロープを出せば何とか越せそうな雰囲気。しかし、上がどうなっているのかわからない。ここは無理せず巻を選択。

右岸から落ちてきている枝沢を僅かに登り小尾根に取り付いて巻く。取り付いたところに枯葉に紛れ小さなマムシが寝ていたので驚いた。気づいてないようだったのでそっとうっちゃった。登り切ったところから懸垂下降で沢に復帰。

大滝の上からは登りごろの滝が連続する。まずは綺麗な淵を持った2条滝。泳ぐのは疲れるのでなんとかへつって渡ろうと頑張る。2回落ちたが最後はなんとか渡り切った。落ちて濡れても全く寒さを感じないのは、この時期の鈴鹿の沢ならでは。Hさんは泳いで取り付いた。

前回パスした滝。今回はロープを出せるので挑戦。

カムで2箇所に中間ビレーをとって登攀。それでも最後の乗越がきつかった。

堰堤が二つ出てきて一つ目は左岸から二つ目は右岸車道に出て巻く。車道をそのまま進むと雲向橋。その左岸側の急斜面に踏み跡があるのでそれを辿る。

踏み跡を辿って沢に降りるといきなりこの滝。登りたいな、と思っていたがやはりちょっとキツそう。左岸ルンゼから巻いた。この巻が前回もきつかったが今回もきつかった。

すぐ奥の右に屈曲したところにかかる5mの滝は水流の左脇から登る。

続けて現れた10m斜瀑は左側が階段状で登りやすい。

今回鈴鹿ということでラバー底の沢靴できたHさん。ここのところの晴れ続きでぬめりがあり滑るらしくちょっと精彩を欠いた。それでも問題なく登ってくるところはさすが。

登れる滝の中ではこの沢最大の20m斜瀑。差し込む陽射しに煌めいて美しい。水量も少なく問題なく登れそうだが用心にロープを出した。上まで登ったら30mロープでいっぱいだった。

ラバーのHさんは水流の中の方がグリップが良さそう。

中流部からは開けて明るい沢だ。陽が差すが気持ちのいい風が吹き抜けて過ごしやすい。

30m斜瀑以降は滝の規模は小さくなる。

それでも濡れて登るのが楽しい。

上部は滝が消えてゴーロ、巨岩帯となる。浮石があるので気が抜けない。

天狗谷の終幕はこの「雲間の滝」から始まる。直登できるか、と思ったが最後の壁が無理に見えて巻くことに。

下部をトラバースして急尾根に取り付き息を切らしながら登る。

「雲間の滝」を越えたところで沢に復帰。小滝が連続して最後まで楽しませてくれる。

最後は草付きの斜面を登って稜線登山道に出る。

上天気で眺めがいい。見えているのは釈迦ヶ岳。時間が押しているので三池岳はパスしてここで大休止。風が吹き抜けて暑さは感じなかった。

蟹口谷下降のため稜線登山道を北上。開けたところから眺められた竜ヶ岳が素晴らしかった。ただ予定下降点までが意外と長かった。

下降点から蟹口谷へ向かって降りていくも沢の状態が良くなく尾根脇をしばらく下った。

得ていた情報ではロープなしで下れるということだった。簡単に下れるのだろうと安心し切っていたが初めての場所でのクライムダウンはハードルが高く懸垂下降を多用した。

本流らしきところに合流すると開けて明るい谷になった。ゴーロを下って行き最後にこの大滝が現れた。ここを右岸巻きで下りるとすぐに蟹口橋。あとはアスファルトの上を1日を振り返りながら下った。
長い1日だったが充実した1日となった。




