【個人山行】ブンゲン(美濃百山B級 1,259.6m 三等△) 揖斐川町春日千疋大平 NT
春日大平からブンゲン山頂へ、3月5日に第一尾根(仮称)を往復、3月20日は第二尾根(仮称)より第一尾根へ周回した。第二尾根には目印が多く残されていた。両日とも西谷支流の悍馬谷の少し手前で残雪に車の進行を阻まれ約50分林道歩きを強いられた。4月以降になれば大平八滝駐車場まで車が入るだろう、ブンゲンへ至る最短ルートを紹介する。

- 日程:2026年3月5日(木)・3月20日(金) 天候 両日共晴れ
- 参加者:NT(単独)
- 行程:3月5日 駐車地7:27-第一尾根取付8:42-ブンゲン山頂10:56
3月20日 駐車地8:25-第二尾根取付9:21-標高1200m台地11:15-ブンゲン山頂11:30-標高1200m 台地11:42(ランチ休憩)-第一尾根下降開始12:32-第一尾根取付(大平八滝入渓口)13:40-駐車地14:34 - 地理院地図2.5万図:横山
3月5日、この雪に阻まれ東谷と作業小屋を過ぎた所の膨らみで車を残念した。3月20日は融けていると確信していたのだが未だ残っており、この日も林道を50分強歩いた。

3月20日の第二尾根より第一尾根の周回山行を主に紹介する。山頂部や第一尾根については3月5日の写真を使用した。第二尾根末端は法面が急で唯一此処しか取り付けなかった。

桧の植林帯の尾根に上がりきると山屋のものと思われる目印を見つけた。3月5日の第一尾根では目印を全く見無かったので仲間を得たような気分になった。

第一尾根は急傾斜と支尾根が複雑すぎて敬遠されたのか人工物を見る事が全く無かった。第二尾根の方が緩やかな分炭焼窯跡も有って人の臭いが残されていた。

ブナの幹に残されていたクマが上り下りした爪痕、周囲の大半のブナの幹はこのような傷が多く残されていた。

まるで山火事の痕のような尾根、いたる所で少木の幹が黒くすすけて枯れていた。同じような現症の枯れ木は貝月山や高天神等奥美濃の山々で多く見るが・・・

標高1100mから傾斜が強くなるとヤブが立ち上がっており右に左に薄い所を狙う。目印の主だろうか幹や枝に鋸の切断痕を見つけて先人の苦労の跡を偲んだ。

高度を稼ぐ毎に5日に登った第一尾根が近くなって来た。今日は下降路に使う予定である。この上の標高1200mの台地で両尾根は合流する。

標高1200mの台地で第一、第二尾根は合流した。大平八滝源流上部の谷を挟んでブンゲン山頂部を見上げた。今季二度目であるのでザックを此処にデポして往復することにした。

この尾根は北上して1230mで西に向きを変え品又峠から来る県境稜線へ合流して山頂へ至る。先日訪れて勝手知った所、尾根の中腹から谷の浅い所を狙ってトラバースした。時折硬い雪に足を取られたが谷を跨ぐと山頂へ続く尾根に取り付き直登した。

3月5日も20日も山頂で誰にも会うことは無かったがスキー場からと思われる古い踏み跡が両日とも残されていた。ヤブの向こうに金糞岳が見えていた。(3月5日撮影)

雪稜状の頂を南に進むと盟主伊吹山がトラス、国見岳、御座峰を従えていた。伊吹の展望峯ブンゲン山頂に只一人だが奥伊吹スキー場の音楽が風に乗って聞こえ孤独感は無かった。(3月5日撮影)

北に奥伊吹スキー場リフトの鉄塔が見えてその先に見慣れた能郷白山、背後に白山が一際白かった。(3月5日撮影)

北の蕎麦粒山方面から見ると双耳峰のように隣り合って見えるブンゲンと貝月山だが結構離れて見える。登って来たブンゲン南尾根が写真中央である。(3月5日撮影)

ザックをデポしている標高1200mの台地の尾根へ向かって此の谷をキックステップで最短下降した。しかし所々堅い所が有ってピッケルかアイゼンが有れば楽笑だったと反省した。

標高1200mの台地でランチタイムを終えると第一尾根を下降した。5日はピストンなので赤目印を使用し足跡も当てに出来た。しかし目印は当日下山時に撤去しており20日の様相は写真とはかなりというより全く違っていた。(3月5日撮影)

3月5日はこの状態であったが2週間で雪はほとんど消えて笹ヤブが立ち上がっていた。広い急傾斜のヤブ下降はコンパスのみが頼りで進行方向の矢印から目が離せず下降に集中していた。ゆとりが無く写真撮影を忘れ下山後に未熟を感じた。(3月5日撮影)

広い急斜面でヤブの薄い所を求め右に左に時に灌木を跨いだ。笹軸に足を取られると滑って見事に転び情けない醜態だった。見覚えのある大石に出逢ってヤレヤレと安堵した。

大平八滝の入渓口に降り立ち事実上の登山を終えホッとし休んだ。以後は林道歩行のみだ。

帰りの林道歩行中に開花したアブラチャンを見つけ撮影した。春を発見した気分だった。

今回使用した尾根名について「ブンゲン南第一尾根、南第二尾根」とするのが妥当と思われる。文中では第一、第二尾根としたが正式名称が有れば訂正したい。既存の道を当てにせず地形図を眺めてルートを捜すのは楽しい、特に残雪期は多様な登山が実践できるチャンスである。GPSに依存せず既存の登山から脱皮した山登りの楽しさを知って欲しい。完



